20代も後半、着物の図案を書く会社に入ったときは、
前向きでしたが軽い気持ちで「書いてみようかな」という感じでした。
その頃は振袖や付け下げ、訪問着や打ち掛けまで、ポスターカラーの
手描き図案を書いていたのです。筆を何本もつかって、
微妙な地色ぼかしを塗ったり、花の影をエアブラシで付け足したり
コラージュしたり、あらゆる手描きの手法をつかって
新しい着物図案を毎日2枚程製作。よくまあ考えついたものです。
図案はそのあと、メーカーや問屋に買われていき、
そこでさらにふるいにかけられ、売りやすい色や構図、大きさ、向きに
変えられて商品化されます。
そのころから「かわいらしい着物って無いの?」と思い、
結局誰向けの企画なんだろうと、たとえば銀座8丁目あたり、
夜遅く、お勤めの水商売の女性を見に行ったりと、仲間と努力していました。
呉服メーカーでは男性主導の会社が多く、
「東京だから粋な感じでひとつ!」という注文も多く、
それに応えて書く事も多かったのです。
トウキョウ好みの色はあるけど、京都の人が考えるほど、
男っぽい柄の洒落ものを着こなす人は少ないのではないか、
洋服みたいにかわいいの着たい・・シルクドレスなんだから・・・
当時そう考えていて、印刷技術として伸びて来たパソコン、
マッキントッシュコンピューター一式(1991年)を買ってしまったのです。
ややしばらくあって、ゆかた図案製作三昧の日々。キモノだって書きたい、そういう企画が全然無いなあ.無いよなあ...企画書を持って回ったりしたのですが、売れているキモノの「カワイイ」の種類が違うらしく..すれ違いの日々でした。
今回、タイミングとか機会とか、いろんな事が一致したのでしょう、自主企画となりましたが「ルミフルール」誕生です。
図案は何度も書き直したりして、スタッフと怒ったり泣いたり泣かせたり(?)しながら
なんとかここまでたどり着きました。
続きはまた明日..